子どもが自分でトイレに行けるようになる第一歩として、踏み台の存在はとても重要です。
市販品も多くありますが、実は家庭にある材料を使って簡単に手作りすることも可能です。
本記事では、牛乳パックや段ボール、木材などを使った安全で実用的な子ども用踏み台の作り方や、高さの調節方法、トイレトレーニングを成功させるためのコツまで詳しくご紹介します。
親子で楽しみながら進められる工夫も満載です。
子供用トイレ踏み台の手作り方法
必要な材料と道具
子供用踏み台を手作りするには、家庭で手に入りやすい木材や段ボール、牛乳パックといった素材を活用するのが効果的です。
木材を使用する場合は、のこぎり、ドライバー、木工用ボンド、釘またはネジ、そして表面を滑らかに整えるための紙やすりが必要となります。
しっかりとした構造に仕上げるためには、L字金具や補強材を活用す
るのもおすすめです。
段ボールや牛乳パックを利用する場合には、ガムテープや接着剤、両面テープ、さらには滑り止めシート、クッション性を高めるためのスポンジマットや布、ビニールシートなどを用意すると、より快適で安全な踏み台になります。
表面に好きなキャラクターのイラストを貼ったり、ステッカーを使って楽しい見た目に仕上げることで、子どもが使いたくなるようなデザインにもできます。
簡単な作り方のステップ
- 材料を用途に合わせて、子どもの体格や使用する場所に応じた適切なサイズにカットします。足をしっかり置けるよう、天板の幅や奥行きも考慮します。
- 各部品の接着面にやすりがけを行い、表面を滑らかにして接着力を高めます。また、角を丸く整えて安全性も向上させましょう。
- 木ネジや接着剤を用いてしっかりと固定し、必要であれば補強材やL字金具を加えることで耐久性をアップさせます。
- 滑り止めシートやゴムを底面全体に貼り付け、床との接地面で滑らないようにして安全性を高めます。特に使用頻度が高い家庭では滑り止めの確認を定期的に行うと安心です。
- 必要に応じて子どもが好む色やキャラクターで装飾を施し、使いたくなるような見た目に仕上げましょう。防水シールやコーティングを加えると汚れに強くなり、お手入れも簡単になります。
牛乳パックや段ボールを使ったアイデア
牛乳パックを8〜12本ほど用意し、しっかりと中を洗って乾燥させたうえで、縦横交互に並べてテープで固定します。
さらに、その外側を厚めの段ボールで囲むことで、より強度と安定感が増します。
上部にはクッション性のあるシートやスポンジマットを貼り付けることで、足にかかる負担を軽減し、冷たさを防ぐ効果も得られます。
見た目を可愛く仕上げたい場合は、布やビニールシート、キャラクター柄の包装紙などで外側を覆うと、子どもも喜んで使ってくれます。
また、底面に滑り止めシートを貼ることで、使用中の安全性も高まります。
踏み台の高さ調節について
子どもに最適な高さとは
一般的に、子どもが便座にしっかり座れる高さで、足の裏がしっかり接地するのが理想とされています。
トイレに座ったときに膝が90度前後になるような姿勢が、安定して安心感を持たせるためにも重要です。
目安としては15cm〜25cm程度の高さがちょうど良いとされており、年齢や体格に応じて最適な高さを選ぶことが大切です。
調節方法とタイプの選び方
高さを調節できるよう、数段階に分かれた脚や組み立て式の構造を採用すると便利です。
例えば、ネジやダボで固定するタイプや、台の下にスペーサーを追加して高さを変えられるタイプもあります。
また、脚の取り外しや追加が簡単にできると、成長に合わせて柔軟に対応できるため長期間使用できます。
パーツを交換可能なタイプは、破損時にも対応しやすく、長く愛用できる利点があります。
市販品との比較
市販品は多くが高強度なプラスチックや木材で作られており、安全性や耐久性に優れています。
その分価格は高くなる傾向があり、デザインやサイズに制限がある場合もあります。
一方で手作りの場合は、費用を抑えられるだけでなく、好みの色やデザイン、設置場所に合わせたサイズなどを自由に調整できるという大きなメリットがあります。
また、家庭内にある廃材や100均素材を使うことで、よりエコで実用的な踏み台を作ることも可能です。
トイレトレーニングに役立つ
踏み台の役割と効果
踏み台があることで、子どもが自分の力で便座に座ることができるようになり、自然と自立心や達成感を育む大きなきっかけになります。
保護者が毎回付き添わなくてもよくなるため、トイレトレーニングがスムーズに進む点もメリットです。
また、排便時の正しい姿勢を取りやすくなることで、腹圧がかかりやすくなり、スムーズなお通じを促す効果もあります。
足裏が床にしっかりつくことで安定感が増し、安心してトイレに座ることができるようになります。
トイレ踏み台を使うタイミング
トイレトレーニングを始める1歳半〜3歳頃が適切なタイミングとされていますが、子どもの発達具合や興味の持ち方には個人差があります。
便座への関心を示したり、自分で座りたがるようになったら、踏み台を導入する良い時期です。
最初はおまるを使いながら、段階的に踏み台と補助便座に切り替えていくと、子どもも無理なく慣れていけます。
子どもが喜ぶデザイン
子どもが進んで使いたくなるように、好きなキャラクターや動物のイラストを描いたり、カラフルな色合いのステッカーを貼ることで楽しい雰囲気を演出できます。
また、名前やオリジナルのマークを加えることで、「自分だけの踏み台」と感じられ、愛着を持ってくれる可能性も高まります。
トイレが楽しい場所・安心できる場所であるという印象を育てることが、トイレトレーニング成功の秘訣につながります。
安全な踏み台の作り方
荷重と強度の考慮
耐荷重は最低でも30kg程度を目安に作成し、体重をかけてもたわまないようにしましょう。
子どもが立ち上がったり、座ったりする際の力が加わっても問題がないよう、しっかりとした強度を確保することが大切です。
補強材を入れることで安全性が向上し、特に中央部分や脚の接続部に強化を施すと安定感が増します。
また、使用中にグラついたりしないよう、底面が平らで接地面が広くなるような設計も効果的です。
掃除のしやすさを考える
表面に防水性のあるシートを貼ったり、ツルツルした素材を使うことで、汚れを拭き取りやすくなります。
特にトイレは水分や汚れが飛び散りやすいため、衛生的に保つためにも掃除のしやすさは重要です。
防カビ加工や撥水加工を施した素材を選ぶことで、さらにお手入れの手間を軽減できます。
取り外し可能なカバーやマットを使用するのも良いアイデアです。
トイレとの隙間を確保する
台と便器の距離が近すぎると動きにくくなるため、15〜20cm程度のスペースを確保しましょう。
この距離があることで、子どもが足を踏み外すことなく、スムーズにトイレへ座ることができます。
踏み台の奥行きや形状を工夫して、便器とのバランスを取りやすくすることで、子どもが安心して使える踏み台になります。
コストを抑える100均活用法
安価な材料の選び方
100円ショップでは、木材、すのこ、滑り止めシート、装飾用のテープのほか、木工用ボンドやL字金具、養生テープ、カラフルなステッカー、クッションシートなど、踏み台に使える素材や補強材が豊富にそろっています。
また、DIY初心者でも扱いやすい小型サイズの木材や軽量素材も多く、気軽にチャレンジできるのが魅力です。
店舗によっては、工作コーナーに便利なセット商品が並んでいることもあり、材料選びの幅が広がります。
購入時の注意点
耐久性を重視して、厚みや材質のしっかりした商品を選ぶことが大切です。
特に木材やすのこは、重さが加わるため強度のあるものを選びましょう。
実際に手に取って、歪みやささくれがないかを確認することも忘れずに。
また、滑り止めシートや接着剤は、用途に適した性能があるかパッケージをよく読み、信頼できるブランドを選ぶのが安心です。
楽天での購入方法
手作りが難しい、または時間が取れない場合は、楽天市場などで既製品の踏み台を購入するのも一案です。
価格帯やレビューを比較しながら、使いやすさ・耐久性・安全性のバランスを見て選ぶと良いでしょう。
中には高さ調節機能付きのものや、折りたたみ可能で収納しやすいタイプもあります。
商品説明や画像、口コミをよく確認し、自宅のトイレ環境に合った踏み台を見つけてください。
子供用踏み台の種類
木製とダンボールの比較
木製の踏み台はしっかりとした作りで長期間使用できる耐久性が魅力ですが、重さがあるため持ち運びにはやや不便です。
また、設置時にはしっかりと固定して使うことが求められます。
一方、段ボール素材は軽量で加工しやすく、手軽に作れる点が利点です。
ただし、湿気や衝撃に弱く、耐荷重にも限界があるため、補強材を使用したり、使用頻度の少ない場面に向いています。
補助便座と一体型のタイプ
踏み台と補助便座が一体になったタイプは、設置が簡単で安定感があり、特に小さな子どもに安心して使わせられるのが特徴です。
階段状になっている商品も多く、自分で登って座る練習にもなります。
持ち運びにはやや不向きで、場所を取ることもありますが、固定して使う分には安全性が非常に高い選択肢です。
子どもの成長に応じたサイズ選び
成長に合わせて高さを調節できる構造にすると、幼児期から学童期まで長く活用することができます。
高さの違うパーツを差し替えたり、脚部に追加ブロックを設けることで、身体の大きさに応じたカスタマイズが可能です。
これにより無理のない姿勢でトイレに座れるため、安心感があり、トイレトレーニングの成功にもつながります。
踏み台の設置と応用
便器との距離の確認
便器の形状や設置スペースに応じて、踏み台の幅や奥行きを調整し、安定性と使いやすさを両立させましょう。
また、踏み台が滑らないように底面にはゴムマットや滑り止めシートをしっかりと貼り付けることが重要です。
定期的に滑り止めの効果をチェックし、劣化が見られたら新しいものに交換することも安全維持のポイントです。
設置場所のアイデア
トイレ以外にも、洗面所やキッチンなどで手洗いや作業をサポートする用途としても使用できるよう、軽量で持ち運びやすい設計を心がけましょう。
折りたたみ式や持ち手付きのデザインにすれば収納にも便利で、使いたい時にすぐに活用できる点も大きなメリットとなります。
多用途で使えるデザイン
踏み台としての使用はもちろんのこと、使わない時はおもちゃ置き、スツール、絵本の一時的な収納台としても活用できるように設計しておくと、家庭内での使用頻度が高まり、より長く活躍してくれます。
デザインを工夫して、インテリアの一部としてもなじむようなカラーや形にすることで、日常の中で自然に使える便利なアイテムとなります。
トイレ踏み台のメンテナンス
素材別の掃除方法
木製は固く絞った布で拭くのが基本で、仕上げに防水スプレーやワックスを塗布しておくと、汚れや湿気が付きにくく掃除も簡単になります。
とくに水はねが多いトイレでは、防カビ加工を施すことで衛生面でも安心です。
段ボールは湿気を吸いやすい素材のため、ビニールクロスや撥水シートでしっかりと表面を覆い、湿気対策を万全にしましょう。
必要に応じて取り外せるカバーを作成して、洗いやすくするのもおすすめです。
破損時の補修方法
ヒビ割れた部分には木工用ボンドを使い、接着面を押さえながら乾燥させることで強度を回復させます。
必要に応じて、補修部分を研磨して再塗装することで、見た目も元通りに近づけられます。
段ボール素材の場合は、強化テープを十字方向に貼ることで補強が可能です。
また、テープの上から防水カバーを重ねることで、補修部分の耐久性と衛生性が向上します。
使用時の注意点
濡れた足で使用すると滑りやすくなるため、底面に貼った滑り止めシートの劣化や剥がれを定期的に確認し、安全性を維持しましょう。
滑り止めが弱くなった場合はすぐに新しいものに交換し、常にしっかりと固定された状態を保つことが重要です。
また、使用後は水滴を拭き取る習慣をつけることで、滑りやすさや劣化を予防できます。
トイトレ成功のために役立つヒント
モチベーションを高める方法
成功した際にシールを貼る、ご褒美を用意する、お気に入りのスタンプ帳を作る、トイレカレンダーに記録をつけるなど、子どもが楽しみながら取り組める仕掛けを取り入れましょう。
毎回成功するたびに小さなイベントのようにすることで、モチベーションの維持につながります。
また、言葉がけでの褒め方も工夫し、「すごいね」「頑張ったね」などの前向きな声かけが効果的です。
子供が安心する環境作り
明るい照明を使うだけでなく、優しい色味の電球に変えたり、好きなキャラクターのトイレマットやペーパーホルダーを取り入れるなど、子どもがリラックスできる空間づくりを心がけましょう。
お気に入りの絵本を置く、ぬいぐるみを飾るといった工夫も、トイレに対する抵抗感を減らすのに効果的です。
落ち着いた雰囲気のインテリアは、安心感を生み、トイレへの自主的な行動を促します。
親子で楽しむトイレトレーニング
一緒に踏み台を作ったり、好きな色でペイントしたり、壁に手作りの装飾を加えることで、親子の共同作業としてトイレトレーニングを楽しい体験に変えられます。
例えば、毎回成功するたびに「トイレシールラリー」に参加するようなイベントを設けるのもおすすめです。
こうした工夫によって、子どもがトイレ時間を前向きにとらえ、自発的な行動につながりやすくなります。
また、親自身も楽しむ姿勢を見せることで、子どもも自然と安心し、積極的になります。
